
印鑑の中でも、実印には特別な意味があります。
実印は自分を証明する大切な印鑑になります。
籍を置いている市区町村に印鑑を登録することで、印鑑証明の交付を受けられるようにしている判子のことです。
印鑑証明書の発行を受けられるのは、本人もしくはその代理人のみ。
実印は、他人に対して自分を証明できる唯一の印鑑です。
自分自身の証明するものなので、コロコロ変えるというわけにもいきません。
一生同じ印鑑を使う人も大勢います。
そのため、実印には長持ちする印材が良いと言われています。
象牙は耐久性も良く、磨耗や破損にも強いので一番適していると言われていますが、高額なのが難点。
防虫に注意するなら黒水牛やオランダ水牛でも大丈夫です。
黒水牛はインドやタイの水牛の角を使ったもの。
堅牢性があり、印肉のつきが良いのが特徴です。
黒色が美しいので昔から人気のある印材。
オランダ水牛はオランダとついていますが、実際にはオーストリア産の水牛の角が用いられていることが多い印材です。
そのため最近は単に牛角とも呼ばれています。
木材の柘は、価格が手頃なので若い人には人気ですが長持ちはしません。
ある程度の年齢になったら、もっと別の印材で実印を作るのがオススメです。
また、印鑑メーカーによっては女性向けにかわいらしいデザインの実印を販売しているところもあります。
カラフルなチタンなどは耐久性もあるため実印にも適しています。
実印は悪用されると不動産などの財産を失うような危険性もあるので、保管にはくれぐれも注意が必要になります。